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マイクロドローンのリポバッテリーが壊れた
マイクロドローンの飛行可能時間は3分前後。したがってバッテリーを頻繁に抜き差します。
また落下や衝突も日常茶飯事。
それゆえバッテリのコネクター部にも地味に負荷がかかります。
結果運悪く1本のリポバッテリーが逝ってしまいました・・・。
カタオカ
操縦技術がショボいので
あちこちにぶつけまくってました・・・
ちなみに故障部分はコチラ。コネクター部が金属疲労を起こし、折れてしまったのです。
ドロ沼くん
ここまでいくとハンダ付けじゃ修理不可能ドロ・・・
マイクロドローン リポバッテリーの処分方法
リポバッテリーの正しい処分方法は、5%の食塩水に数日漬けること。
先日も異常に膨張していたリポバッテリーをこの方法で処分しました。
カタオカ
興味本位で漬ける前にピンセットで穴を空けたら、ものすごい煙を噴いて焦りました・・・。
膨張リポバッテリーなめたらアカン!
マイクロドローンのリポバッテリーを分解してみた
ただ食塩水に漬けて捨てるだけじゃ面白くない。マイクロドローンの動力源であるこの小さいリポバッテリーが一体どんな構造をしているのか?
せっかくなので分解し構造を分析してみることにしました。(Eachine US65付属のリポバッテリを使用)
ドロ沼くん
危険を伴う作業なので良い子はマネしちゃだめドロ~!
①食塩水を用意する
分解にあたり、突然煙が出たり炎上するリスクも想定して、5%の食塩水を準備しておきます。
②ハサミで先端を切断する
次にコネクター部に近い箇所をハサミで素早く切り落とします。
断面図はこちら。白い膜が多重構造になっているようです。ミルフィールみたい。
カタオカ
硬い鉄心か何かが入っていると思っていたので、この構造は意外でした。
③外のアルミ箔をすべて剥がす
先端部を切り落としたら、その切り口を足がかりにリポバッテリーを被覆していたアルミ箔をすべて剥がします。
この時独特の鼻につく匂いが発生!
カタオカ
④食塩水にぶち込んでみた。
中身を切り開く前に、念の為用意しておいた5%食塩水に漬けてみました。
すると両端から謎の泡がポコポコ発生。
気泡だけでなく謎の黒い物質も出しながら泡を吐き続ける裸のリポバッテリー。
カタオカ
こ、これはもしや電気分解的なやつが起こっているのか?
昔化学の実験でやったことあるけど、こんな小さな物質でできちゃうなんて・・・!
⑤泡に火を近づけてみる
カタオカ
電気分解が起こっているなら、発生している泡はおそらく水素と酸素。
ちょっと検証してみたいな・・・
万全の安全対策を期し、爪楊枝に火を灯し泡に近づけてみると・・・
「ポッ!ポッ!」
と化学実験で聞いたことがある小気味よい音が!
水素・酸素の可能性大です。
ドロ沼くん
爆発の危険があるので良い子は絶対マネしちゃだめドロ~!
⑥食塩水から引き上げ、キッチンペーパーで水分を拭き取る
しばらく放置していると謎の黒い物質がさらに増えていました。一体何なんだコレ!?
泡の出が落ち着いたらリポバッテリーをサルベージ。キッチンペーパーで水分を拭き取ります。
⑦リポバッテリーの中身を切り開いてみた
食塩水から引き上げたリポバッテリーを、巻物のごとく開きます。
すべて開いて並べてみたところ、リポバッテリーは
- 白いビニール膜(中身は謎の黒物質)
- 銅箔(表面は謎の黒物質)
の2つのパーツで構成されているようでした。
更にそれぞれの両端を確認するとコネクター部を発見!ここから2本のケーブルが出てマイクロドローンに接続されるわけです。
リポバッテリー分解まとめ
今回リポバッテリーが壊れたことをきっかけに分解し、構造を確認してみました。
発見した2つの膜がどのようにして電気を貯蔵し放電するのか、正直メカニズムは分かりません。
が、小さい筐体でも電気分解を起こせるパワーを感じ取ることができました。
カタオカ
と、同時に取扱を誤ると大惨事になるリスクも実感。
特に膨張したリポバッテリーは即食塩水につけて処分しましょう。
今日の一句
”小型でも パンチが効いてる ミルフィーユ”
私も今日ばらしてみたですよ。何が何だかようわからんですね。