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【技適化】FrSkyの小型プロポ「X-Lite」にJumper JP4IN1を美しく実装してみた。

小型軽量な優秀プロポFrSkyの「X-Lite」

マイクロドローンを操縦するためのプロポ(送信機)には多くの種類があります。代表的なものは下記4つ。

  • Futaba(フタバ)・・・日本系
  • DSMX(ディーエスエムエックス)・・・アメリカ系
  • Frsky(エフアールスカイ)・・・中国系
  • Flysky(フライスカイ)・・・中国系

カタオカ

マイクロドローンの世界に入った当初

FrSkyFlyskyは一緒かと思って超混乱してました・・・。

と迷うぐらいの選択肢があるわけですが、その中でも圧倒的なコンパクトさと質感の高さを両立したプロポが

FrSkyのTARANISシリーズX-Lite

x-liteとUS65

ドローンも小型ならプロポも小型でありたい!

軽く小さいため、ゲームのコントローラー感覚でマイクロドローンを操縦することができます。

カタオカ

ケースも付属しており、旅行先で飛ばす時など最高の機動力を発揮します。

他の主要プロポと比較しても圧倒的に軽い

「X-Lite」をそのまま使うと日本国内では電波法違反となる

使い勝手が良い名作プロポ「X-Lite」ですが、困ったことに日本国内でそのまま使うと厳密には電波法違反になります。

理由は「技適マーク」がついていないから。これは新型x-lite proも同様。

giteki-mark

天下の総務省が定めた技適マーク。ちなみに郵便局も総務省管轄です。

総務省が承認したことを表す 〒郵便局みたいなマーク→「技適マーク」がついていない機器は日本国内で電波を発することができないのです。

 

ドロ沼くん

違反がバレると、”1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の対象”と総務省のHPに書いてあるドロ・・・。

100万円あったらマイクロドローン100台くらい買えちゃうドロ~!

 

どれほどの厳密感かは、技適マークのない海外スマホを使って自首した人の記事が参考になります。

技適マークのない機器で無線を使っていたので自首してきた。

 

カタオカ

公共電波を妨害する目的といった明確な悪意がなければ逮捕されるまでには至らないようですね。

線引きが難しいですが、使用は自己責任で!

 

「X-Lite」を日本国内で合法的に使う方法

カタオカ

けど他プロポと比べて圧倒的な機動力を実現する「X-Lite」、使ってみたいんだよな~!

そんな方のために、電波法を合法的にクリアする方法があります。

それは、「Jumper JP4in1という技適モジュール」を使う事。

どうゆうことかというと、「X-Lite」の外部に技適マークが付いた外部送信機部品を装着するわけです。

 

さらにJumper JP4IN1はマルチプロトコルのため、x-liteのFrskyプロトコルだけでなく

FutabaのS-FHSSやDSMXなど主要なプロトコルにも対応しています。

つまりこのモジュールさえあれば世の中ほとんどのマイクロドローンを操縦できちゃうのです。

 

ただJumper JP4IN1技適モジュール、「X-Lite」裏側の端子にそのままハマりません。

本記事では技適モジュールの調達方法から3Dプリンタを使ったアダプターの作成方法まで詳細に解説していきます。

カタオカ

3Dプリンタ自宅になくても作れるのでご安心を!

 

①Jumper JP4IN1 技適モジュールを調達する

まず技適マークが貼られているJumper JP4IN1モジュールを購入します。

カタオカ

私はbanggoodで購入しました。

もし急ぎ欲しい場合はAmazonでも調達可能です!

 

到着したFrSkyの技適モジュール。裏面にしっかり「技適マーク」が貼られています。

念の為【技適番号 211-181019】を照会してみると


(出典:総務省 電波利用のページ)

きちんと認証が通っている事がわかります。認証年は2019年(平成31年)と最近です。何はともあれ、これがあれば電波法違反は回避できそう。

 

②技適モジュール取付アダプタの3Dデータをダウンロードする

購入した技適モジュールはそのまま取り付けることができません。そこでアダプターを3Dプリンタで作ることになります。

肝心の3Dデータですが、なんと海外のドローン愛好家の方が作って公開してくれています。

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(出典:FrSky Taranis X-Lite JR TBS Crossfire Adapter

 

カタオカ

もし3Dデータを自作したらものすごい手間数。

作ってくれたフィリップさん、マジ感謝~!

 

3Dデータダウンロードページ

 

③アダプタの3Dデータを入稿する

さて次はいよいよ3Dプリント。ダウンロードしたファイルのうち「X-Lite_JR_Crossfire_Adapter_v4.stl」というデータを使います。

giteki-module-3dprint

Windows10だと標準ソフトで3Dデータの中身を確認できます。

 

えっご自宅に3Dプリンタがないって!?

ご安心を。DMMが運営する3Dプリントサービスを使えば、外注感覚で手軽に3Dプリントできます。

 

私が実施した手順は下記の通り。

  • 【3Dデータをアップロード】ボタンを押す
  • ⇒ カテゴリは【部品・工具・パーツ】を選択
  • ⇒【ファイル】ボタンを押して「X-Lite_JR_Crossfire_Adapter_v4.stl」ファイルをアップロード
  • ⇒ 登録メールにチェック完了の通知が届いたらマイ3Dデータに移動
  • order-dmm-3dprint-mail

    私の場合データチェックは数分で完了しました。

  • ⇒【注文に進む】ボタンを押す
  • ⇒ 種類は ナイロン > 希望カラー を選択。(磨き加工は薄い部分があるため不可)
  • ⇒【注文する】ボタンを押して購入手続きを進める。

 

ちなみに色はレッドを選択しました。

order-dmm-3dprint-retry

送料込みで3,000円弱。3Dプリンタ自分で買う手間を考えると気楽です。

カタオカ

想像していたよりもかなり手軽でビックリ!

自宅に3Dプリンタ置くスペースないので超助かったぁ~

 

④3Dプリントデータが届く

注文から約5日後、3Dプリントされたアダプタが手元に到着。意外と早い。料金は配送料込みで2,802円でした。(今後変動の可能性あり)

frsky-giteki-module (1)

色はレッドを指定しましたがややピンク目です。

 

細部の仕上がりもキレイ。マットで良い感じに仕上がっています。

image

細部の凹凸もキレイにプリントされてます。DMMのプリンターは高性能ですね!

カタオカ

自分で3Dプリンタを所有する手間を考えたら、DMMの3Dプリントサービス全然アリですね。

 

⑤配線接続に必要な道具を揃える

このアダプタに配線するわけですが、地味に道具が必要になります。お持ちでない場合は今回をきっかけに購入しておきましょう。

 

ドロ沼くん

今回に限らず、マイクロドローンの修理や自作でかなりの使うドロ。

買って損はないドロ~!

 

・はんだごて(温度調整タイプが使い勝手GOOD。安いのは使いづらい!)

・電子工作用はんだ

・グルーガン(ホットボンド)

・配線用導線

・ピンセット

・2.54ピッチのピン(オス)

・2.54ピッチの丸型ピン(メス)

・シリコンゴム耐熱作業マット

 

細かいパーツを揃えるのが面倒な場合はこの簡易アダプタからパーツだけ取り出すといいでしょう。

⑥2.54ピッチピンをグルーガンで固定する

  • 技適モジュール接続→2.54ピッチピン(オス)の5区画分
  • 「X-Lite」の端子接続→2.54ピッチ丸型ピン(メス)8区画分

をそれぞれカットし、3Dプリントしたアダプタに取り付けます。

frsky-giteki-module (7)

グルーガンというもの存在を最近知ったのですが便利ですね!

この時グルーガン(ホットボンド)で固定します。技適モジュール側は穴に遊び幅があるため、いったん2.54ピッチオスピンを技適モジュールに挿し、アダプタにハメるとキレイに位置が決まります。

frsky-giteki-module (8)

金属端子をすべて隠さない程度にグルーガンでホットボンドを流し込みます。

 

⑦ピンコネクタ同士をハンダづけして接続する

それぞれのピンコネクタが固定出来たら、両者を接続するために導線をはんだ付けします。

frsky-giteki-module (9)

導線を固定するためピンセットが必須です。

どのピン同士を接続するかは、先ほど3Dプリントデータを公開してたフィリップさんがブログ上に図にしてまとめてくださっていたので引用。

frsky_x-lite_tbs_crossfire_wiring_1

(出典:https://blog.seidel-philipp.de/frsky-taranis-x-lite-remote-control/

 

カタオカ

この方ホント神様。インターネットの世界ってすごいですね。

 

熱くなったはんだは、3Dプリントしたアダプタを溶かしてしまうため、細心の注意を払いましょう。

frsky-giteki-module (10)

ナイロンプリントなので高熱はんだが当たると溶けてしまいます。

 

内部でごちゃごちゃしないよう、導線は短めにしました。

frsky-giteki-module (11)

導線に予備はんだ処理をしておくと取り付けが楽です。

 

⑧「X-Lite」の背面に挿し込む

アダプタの配線作業が完了したら、技適モジュールをセット。

X-Lite」裏側のフタを外し

このようにハメこめば装着完了です。

frsky-giteki-module (13)

X-Lite裏蓋をはずしてアダプタをスロットイン

⑨OPEN-Xでアンテナを【Internal】→【External】に変更する

挿し込んだだけでは技適モジュールは起動しません。

機種の詳細設定で

  • Anntena項目を【Internal】→【External】に変更。
  • External RF のMODE項目で MULTを選択
  • さらにその右隣でプロトコルを選択(下記画像はフタバのS-FHSSを選択)
  • 各プロトコル毎の詳細メニューを決める

すると下記のようにランプが光れば完了です。

 

他の代替手段

とまぁ自作しようとするとなかなか面倒くさいです。

ただBanggoodから簡易的なアダプタも売られています。ビジュアルにこだわらない方にはオススメ!

image

正直見た目はアレですが自作の手間は省けます。

もしくはアダプタ から端子・ケーブルだけ外して3Dプリントしたケースに載せ替えれば自作工程が大きく削減できそうです。

さらにx-liteが便利になるUSBバッテリチャージ

新型のx-lite proに標準搭載されているUSBバッテリチャージ機能。実は初代x-liteも部品をはんだ付けするだけで実装できます!

技適ケースを自作できる腕があれば簡単にできるので超オススメ!テキストベースの手順はDrone4さんのブログ記事が丁寧◎

x-lite USBチャージボード を見る

まとめ

マルチプロトコル化・USBバッテリチャージ化改造を施してから、x-lite使用率が高まっています!

 

カタオカ

ビジネスバッグにも入るしマルチプロトコル化でますます汎用性が上がりました!もちろん新型x-liteも同じ手順でマルチプロトコル化可能!

もし腕がある方ならJumper T8SG V2 Plusよりx-lite + 技適モジュールの方が機動力高いかも。

 

今日の一句

”小さくて なんでもつなげる x-lite”

これでFrsky・Futabaはもちろんトイドローンでよく使われるbayang系も操縦可能に

x-liteの新モデル x-lite pro を見る(要技適モジュール)
JP4IN1マルチプロトコル技適モジュールを格安で入手する

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