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【ドローンFPV用】開局申請の手続きを世界一分かりやすく解説してみた。

ドローンのFPV飛行を合法的に実施するにはアマチュア無線4級資格が必要です。しかし免許証だけではFPV飛行はできません。

どんな無線機を所有し管理しているのか届け出を行い、無線局免許状を発行する必要があります。この手続を「開局申請」といいます。

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カタオカ

この開局申請が最大の難関

制度の理解から必要書類の入手・記入まで3ヶ月かかりました・・・。

免許証と免許状の違いとか初心者にはワケワカメ!

 

本記事では手続きに苦労した経験を踏まえ、一連の流れを分かりやすくまとめました。これから開局申請される方の参考になれば幸いです。

 

オーヒラ

開局申請は複数人でまとめてやると、必要書類が使い回せるのでラクです。

マエハラ

カタオカさんのお蔭で後続のぼくらはスムーズに手続きできました!

家族で同じFPVドローンを使う⇒個別に開局申請必要

記事を書いている中で、同居家族がアマチュア無線4級の免許を持っていれば、2重に開局申請してくてもいいかも?

と思ったので総務省に電話して聞いてみると・・・

カタオカ

アマチュア局の場合は、同居家族で同じFPVマイクロドローンを共用する場合でも、個別に開局申請が必要とのことでした。

うーん大変!

①開局申請の方法を決める(電子 / 書面)

開局申請の方法には下記2つあります。

  1. 電子申請(WEB)
  2. 書面申請

結論から言うと、初心者には書面申請が断然オススメです。

 

電子申請は全然手軽じゃない

電子申請(WEB)の方が簡単手軽なイメージがありますが、実際はかなり面倒。

まず新規ユーザー登録をするのですが、IDとパスワードは即時発行でなく、1週間後に郵送で届きます。

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カタオカ

気合入れて手続きするぞー!とPCに向かったのに出鼻をくじかれて、かなり熱量が冷めてしまいました・・・。

 

さらに萎えるのが動作推奨環境。OSはWindows前提でブラウザは

  • Edge
  • インターネットエクスプローラー
  • FireFox

のみ!

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ためしに使い慣れたGoogleクロムで手続きを進めてみたら、画面が真っ白になりました・・・

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カタオカ

Macユーザーはほぼ電子申請の道は断たれてます。

仮想環境にWindowsをインストールすればできなくもないですが、電子申請のためにやるメリットは正直ないです

 

電子申請にする数少ないメリットは、申請手数料が4,300円→2,900円と1,400円安くなること。どうしてもコストにこだわりたい方はチャレンジしてみると良いでしょう。

 

書面申請は記入量が分かりやすい

一方書類申請は、事前にユーザー登録する必要もなく、パソコンの環境も全く関係ないので出鼻でくじかれることはありません。

またどこに何を記入すればよいのか明確なため、電子申請に比べて記入ストレスが少ないです。

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書類はどこに何書けばよいか明確なので分かりやすい

 

デメリットは

  • 電子申請に比べて費用が1,400円高くなること
  • 申請用紙を印刷する必要があること

カタオカ

私は自宅にプリンターはありませんが、コンビニで手軽に印刷できるので特に問題ありませんでした。

 

電子申請と書面申請まとめ

下記電子申請と書面申請のメリット・デメリットをまとめてみました。

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なお、電子申請も書面申請も処理スピードは同じとのこと。毎週金曜日に溜まった申請データをまとめて送ってるそうです。

 

本記事では簡便な書面申請のフローを紹介していきます。

マエハラ

グループで開局申請進める場合、

書面申請は記入内容をそのまま流用できるのでかなりラクです◎

 

②系統図(ブロックダイアグラム)を入手する

開局申請では、どんな無線機を使っているのか届け出る必要があります。

マイクロドローンの場合、この無線機に該当するのがVTX。

正式名称Video Transmit eXchangeですが、その名の通りカメラの映像を無線電波に変換しFPVゴーグルに送信する装置です。

vtx-kaikyokushinsei

マイクロドローンクラスだとカメラと一体型になっていることが多い

 

 

ただしこのVTXはほとんどが海外製。日本で技適認証を取得していないため、国内ではそのまま使えません。

そこで、当該VTXの回路図と仕様情報が記載された「系統図(ブロックダイアグラム)」を用意し、第三者機関に保証してもらう必要があります。

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(出典:JARD公式HP記載の系統図例

 

カタオカ

この系統図の入手には相当骨が折れましたよ・・・なんて面倒くさいんだ!

というわけで系統図の入手方法をご紹介します。

 

【A】信頼できる国内販売店で購入する。

国内販売店では系統図を添付してくれるところがあります。

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希望するマイクロドローンを系統図付きで売ってくれる国内販売店があれば、多少割高でもそこから購入するのが良いでしょう。

系統図付きで販売してれるお店をいくつかピックアップしてみました。(個人調べ)

  • エアクラフト・・・Inductrix系をお求めの場合オススメ。Yahooショッピングにもお店あり。
  • 侍ドローン・・・VTX単位でも販売されてます。種類が豊富。
  • dknbFPV・・・BETAFPV系が充実。レースも主催している。
  • ep-models・・・ハイビジョン撮影の完成機も揃えてます
  • hobbynet・・・埼玉県吉川市にある大型ラジコンショップ。関東のリアル店舗ならここ。
  • FUNFUN・・・大阪松原市にあるリアル店舗。サポートも充実してそう。

カタオカ

私は

  • エアクラフトさんでinductrix pro
  • dknbFPVさんで Beta75X

を購入し系統図を頂きました。

【B】戸澤洋二さんに相談する

日本ドローン無線協会 会長の戸澤洋二さんはFPVの先駆者。

数多くのVTXを解析し系統図を作成されています。

手持ちのマイクロドローンモデル名とVTXの回路画像をメールで送信し、対応する系統図があれば、1,000円で譲って頂くことができます。

US65のVTXチップ画像

パワポで作った自作したVTXチップの外観図。文字が超小さいんですわ

カタオカ

私はUS65というブラシレスモーター機を照会したのですが、該当するものがありませんでした。

が、このクラスのVTX構造はぼとんど同じらしく、近しい系統図を頂きました。

 

③保証機関を選択する(JARD / TSS)

系統図を入手したら、VTXを国内使用に問題ない事を保証してくれる第三者機関を選びます。

現在2つの選択肢があります。

違いは下記の通り。

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初心者ならホームページが見やすいJARDで保証を受けるのがオススメ。

開局時に大量のVTXを保証してもらう必要がある場合は一律同料金のTSSがコストメリットありますが、かなり特殊でしょう。

カタオカ

JARDはドローンFPV手続きに特化した案内ページも作っています。

申請書類や記入例が揃っているので非常に助かりました。

 

オーヒラ

JARDは、アマチュア無線4級の講習会も運営しています。

お世話になりました◎

 

④保証料を支払う

申請する送信機(VTX)の台数に対応する保証料を、指定口座に支払います。

JARD・TSS それぞれの保証料を簡単にまとめてみました。

送信機(VTX)数 JARD TSS
1 4,000 4,800
2 5,000 4,800
3 6,000 4,800
4 7,000 4,800
5 8,000 4,800
6 9,000 4,800
7 10,000 4,800
8 11,000 4,800
9 12,000 4,800
10 13,000 4,800

 

支払口座講座は各HPを参考下さい。

 

カタオカ

ちなみに私は巣鴨のJARD事務所に足を運び、その場で直接保証料を支払いました。

提出書類もその場でチェックしてもらえるので、平日都合をつけられる方はオススメです。

JARDの受付

たまに休日にも相談イベントを開催しています。カタオカはここで提出。

 

⑤申請書類に記入する

保証機関を決めたら必要書類に記入していきます。記入用紙をJARDの特別ページからダウンロードし印刷しましょう。

  • A:無線局免許申請書
  • B:アマチュア局の無線設備の開設保証願書
  • C:無線局事項書及び工事設計書(A4×2枚)
  • D:返信用封筒1枚(82円切手貼付)
  • E:電波使用料 前納申出書

なお印鑑が必要ですので用意下さい。

では各書類で主に気をつける点を紹介します。

【A】無線局免許申請書

総務省に支払う申請手数料4,300円を収入印紙で支払います。

 

収入印紙はコンビニでも買えますが、少額面のものしか扱っていないため、郵便局で調達しましょう。

DSC01302

他箇所の記入例はこちらを参照

【B】アマチュア局の無線設備の開設保証願書

どの送信機(VTX)を保証してほしいのか一覧を書きます。「送信機の名称等」の欄には、系統図に記載の名称を記入しましょう。

アマチュア局の無線設備の開設保証願書

複数台申請する場合は次の行に随時追加します。

 

また、右側空欄には保証料を支払った確証を貼ります。ネット銀行払いの場合は画面のスクリーンショットを印刷すると良いでしょう。

アマチュア局の無線設備の開設保証願書

 

他箇所の記入例はこちらを参照

 

【C】無線局事項書及び工事設計書(A4×2枚)

保証を依頼する送信機(VTX)の具体的内容を記載します。

1枚目で迷いがちなのは電波の型式。ほとんどのVTXは変調方式がF8Wリアクタンス方式ですが、電波の型式としては4SAにカテゴライズされます。

またVTXの出力はマイクロドローンの場合25mw(0.025W)~200mw(0.2W)と1W以下のものがほとんど。したがって空中線電力の欄には「1W」と記入しましょう。

電波の型式欄

VTXの発する電波はわずか1Wと微弱な部類に入るようです。

 

2枚目で分かりにくいのが終段管の名称個数欄。たまに系統図に複数チップ名が書かれている場合がありますが、アンテナ側に近いチップ名を書けばOKです。

終段管に書くべき事項

JARDの人に直接教えてもらいました。

この場合、系統図ではRTC6705RTC6659があるが、アンテナ側に近いRTC6659を記入する。

 

他箇所の記入例はこちらを参照

 

【D】返信用封筒1枚

申請完了後、免許状の送り先を記載した封筒に82円切手を忘れずに貼りましょう。

開局申請に必要な返信用封筒

 

【E】電波使用料 前納申出書(任意)

アマチュア無線局を開局すると毎年電波使用料を支払う必要があります。とはいってもアマチュア局の場合毎年300円。

毎年都度小銭を振り込むのが煩わしい方は、免許状の有効期間である5年を上限に前納することができます。

カタオカ

5年間でわずか1,500円なので、私は前納することに。

ちなみに人工衛星の電波使用料は最大約5億円/年らしい・・・。クレカじゃ払えねぇ。

 

後日こんな払込票が送付されました。口座引落登録をする手間が省けるのでオススメです。

電波使用料払込用紙

コンビニでも支払い可能

 

記入用紙はコチラのページでダウンロードできます。前納を希望する方は記入の上、申請書類に同梱しましょう。

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⑥申請書類を提出する

必要な申請書類を改めておさらいしましょう。

  • A:無線局免許申請書
  • B:アマチュア局の無線設備の開設保証願書
  • C:無線局事項書及び工事設計書(A4×2枚)
  • D:返信用封筒1枚 (82円切手貼付)
  • E:電波使用量 前納申出書(任意)
  • F:系統図
開局申請必要書類

どれがどの紙なのか混乱すること必至

書類の準備が終わったら、各保証期間に郵送します。

 

マエハラ

せっかく用意した書類が行方不明になるとショックなので、念の為追跡可能なレターパック等で送りましょう。

 

⑦免許状届く!

書類提出から約3週間後の12月下旬。ついに無線局免許状が届きました!

カタオカ

アマチュア無線4級合格から4ヶ月もかかりましたわ・・・。疲れた~!

⑧調査報告書に記入して返信

保証を依頼した第三者機関(渡しの場合はJARD)より、調査報告書が届きます。

これは

  • 今回申請した送信機(VTX)が不具合を起こしていないか?
  • 発行した免許状が適切な形で保管されているか?

を確認するためのもの。

上記問題なければ

○放送受信障害と電子機器への影響=>無し

○業務書類の整備=>整備済み

にチェックを入れ、切手を貼って返信しましょう。

 

オーヒラ

申請書類を提出して終わりかと思ってたら、また書かなきゃいけない書類が届いたので焦りました・・・。

念の為JARDに電話して記入しています。

 

まとめ

今回は3台の送信機(VTX)を使って開局申請を行いました。費用は下記の通り。

開局申請手数料(書面) 4,300
JARDの保証料(3台分) 6,000
電波使用料5年分 1,500
返信用封筒切手 82
書類発送費(レターパックライト) 360
【合計】 12,242

 

約1.2万円。

これに系統図入手コストが加わりますので、地味にかかります。

ドロ沼くん

気がつくと結構お金をつぎ込んでるのがドローン沼の怖いところドロ・・・。

なお申請自体が面倒な方は、一切の手続きをやってくれる日本ドローン無線協会の申請代行サービス(新規開局費用は21,600円)もあります。時間がない・早く申請したい方はメールで相談してみると良いでしょう。

カタオカ

開局申請は完全に初心者殺しの制度ですね。実際頭溶けそうでした。

簡素化されればドローン愛好者が増えて産業利用がもっと進むでしょうね。

本記事で不明点ありましたらお気軽にコメント欄に記入下さい。お答えできる範囲で回答します。

今日の一句

”開国と 並ぶハードさ 開局申請”

開局を迫るペリー
アナタモ、カイキョクシテクダサイ~

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