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2018年8月、マイクロドローンFPV飛行を実現するため、アマチュア無線4級の試験を受けてきました!
試験申込方法から合格後の免許申請手続きまで少し分かりづらい部分があったため、当事者の体験も交えながらレポートいたします。
カタオカ
試験申込方法が複数あったり、書類記入が地味に多かったりでけっこう大変でした。。。
アマチュア無線4級試験には3つの受験方法がある
アマチュア無線4級試験を運営する日本無線協会のHPを見ると、受験方法が2種類あることが明記されています。
具体的には下記の通りです。
①事前申込試験(全国主要都市)
全国主要都市で開催されるアマチュア無線4級の試験に事前申し込みするパターンです。
平成30年度分について各都市でいつ試験が開催されたのか、表にまとめてみました。
(出典:日本無線協会HP 掲載 平成30年度 アマチュア無線3級4級 国家試験案内より作成)
意外にも開催数が最も多い都市は、東京ではなく名古屋。毎月開催されています。
カタオカ
各エリアを見ると、地方であるほど開催頻度が少なくなってます。
特に東北地方は、仙台一択な上に年4回しか受験機会がありません。
開催月の2-3ヶ月前までに申込む必要があるため、受験スケジュールを計画的に組む必要がありますね。
さらに試験申込のためには事前に最寄りの無線協会事務所に出向く or 郵送で、試験申請書を請求する必要があります。
しかもこの試験申請書は有料で120円。郵便請求の場合は返信郵送代金含めて 202円切手を同封する必要があります。
カタオカ
郵送の他にもネット経由で申し込む「無線従事者国家試験申請システム」があります。
明らかに書類申請よりラクなので、余程の理由がなければネット申請がオススメです!
2018-11-06に試しにネット申請してみた様子。1月受験枠になりました。
指定のゆうちょ銀行口座に振り込む模様。
②当日受付試験(東京のみ)
アマチュア無線4級試験には、事前申込が不要な「当日受付試験」という方法もあります。
開催頻度も8月を除き毎月実施。
ただし 受験場所は東京のみ(中央区晴海) に限られます。
カタオカ
- とにかくすぐにアマチュア無線試験を受けたい人
- 東京に出てきやすい or ちょうど上京時期に合う方
にとっては、一番ベストな選択。
定員に達し次第締め切られるので、早めに会場入りしましょう。
③アマチュア無線展示会場で受験する(東京・大阪のみ)
アマチュア無線の世界では展示会が東京・大阪でそれぞれ年1回開催されます。
- 東京:ハムフェア・・・2018年は8月開催
- 大阪:KANHAM・・・2018年は7月開催
この展示会に併設された受験会場で当日受付試験を受けることができます。
カタオカ
アマチュア無線界の雰囲気と知りたかったのと、受けようと思ったタイミングがちょうど8月だったこともあり
私はハムフェアで受験しました!
ただ無線協会事務所ではない場所で開催されるので、合格後の手続きが①②と比べ煩雑でした・・・。
アマチュア無線4級の試験手数料
2018年11月現在のアマチュア無線4級 試験手数料は4,950円です。
カタオカ
ただ試験手数料以外にも、試験申請書代・免許申請手数料などで細々費用が発生します。
ハムフェアで当日試験受付した私の場合、計算してみたら 約1万円 ほどかかっていました・・・。
アマチュア無線4級の合格基準
アマチュア無線4級の試験は下記2つの範囲で構成されています。
- 無線工学 12問
- 法規 12問
それぞれ8問以上正解して合格点に達します。
(出典:第4級ハム国試要点マスター)
カタオカ
全部で24問ですが、
- 無線工学で4問正解
- 法規で12問全正解
→Total正解率 16/24
となっても合格にはならないので要注意です。
ちなみにアマチュア無線4級の合格率は約80%と難しく資格試験ではありません。
しかしNo勉強・知識なしでは太刀打ち出来ないので油断大敵です。
アマチュア無線4級の勉強方法
ひたすら過去問題をアウトプットせよ
基本的に過去問を ひたすら解く ことが合格への最短コース。
カタオカ
無線工学が結構ハードボイルド
アマチュア無線4級試験は、過去問から類題が多く出題されるので、解答パターンを覚えれば合格点には達します。
できなかった問題をチェックし、暗記と割り切って何回も過去問を回転させれば合格は難しくないでしょう。
カタオカ
しかし ”深く理解する” という視点だと話は別。
法規は暗記系科目なので大丈夫ですが、鬼門は無線工学。
- SSB・DSBをはじめとした膨大な略語たち
- エミッタ?スーパーヘテロダイン?何それ?
- 変調器・周波数逓倍器・検波器等の実物イメージが全く湧かない!
と全然頭に入ってこない!
原理原則から理解したい私には結構苦痛でした。
そこで、副教材として図解本を読んだり
自作ラジオ組み立てキットを触ったりすることを通じて、無線のベースイメージを作りました。
カタオカ
このラジオ自作キットには、はんだづけ虎の巻も付属しており、
マイクロドローンの組み立て練習にちょうど良かったです。
余裕があれば3級にもチャレンジを
1つ上の級であるアマチュア無線3級の出題範囲は、4級それほど変わりません。
3級試験は4級と同じ日に行われることが多いので、余裕がある方はチャレンジすると良いでしょう。
3級と4級の大きな違いはモールス符号があるかないか。
モールス信号の暗記はYoutubeの動画や、魔法の紙 を使うと便利です。
ただ問題の出され方は4級と異なるのでしっかり過去問はやっておきましょう。
アマチュア無線4級試験で必要な持ち物
受験会場には下記の通り。受験形態によって微妙に異なります。
①、②では合格後、住民票があれば その場で免許申請できます。手続きがラクなので住民票は持参しましょう。
③は無線協会事務所と受験会場が異なり当日免許申請ができないため、受験後の入手で問題ありません。
カタオカ
マイナンバーと住民票コードは違うのでご注意を!
私は結局役所に足を運び住民票を発行しました。
証明写真はデジカメで撮影してセブンイレブンで200円で作成。
安くすぐできるのでオススメです。
アマチュア無線4級 当日受付試験を受けてきた @8/25ハムフェア
ハムフェア併設会場受験を選択した私は、8/25(土)に会場である東京ビッグサイトに行ってきました!
その様子をレポします。
試験申請書類が多い
試験申請受付会場にて、試験料の支払いと記入書類を受け取るのですが、けっこうボリュームがあり面食らいました。
証明写真を切って貼ったり、書類に記入したりで地味に時間がかかるので、当日受付試験をされる方は余裕を持った会場入りをおすすめします。
アマチュア無線4級試験の受験者層
試験会場に入って驚いたのが受験者層の幅広さ。小学生低学年から50~60代までをカバー。
また受験者約100名のうち女性は3名と少数派でした。私と同じ年代の方も多かったので、マイクロドローンFPV飛行目的の方も一定数いるような感じでした。
ちなみに私の左隣は小学生。下からの突き上げ感がハンパなかったです・・・(汗)
アマチュア無線4級の試験会場に到着したんですが、わたくしの横の受験者が明らかに小学生で戸惑ってます。
こんなプレッシャーがかかるなんて予想外
— カタオカ⌘兼業水耕農家 (@peterminced) 2018年8月25日
アマチュア無線4級の問題用紙
当日配布された問題用紙はこちら。(持ち帰りOK)
裏面にも問題が記載されています。
これを制限時間60分以内に解くのですが、大抵の方が30分もかからず解き終わります。
試験開始30分経過すると途中退室できるので、早く出たい方は見直しをしっかりしてから席を発ちましょう。
アマチュア無線4級の試験結果
試験結果は当日中に発表されます。結果は・・・・合格!
カタオカ
これでマイクロドローンFPV飛行に
一歩近づいたぁぁぁぁぁ!
調子に乗って受けた3級は落ちる
実はモールス信号も勉強していたのと、4級試験の手応えが良かったので、調子に乗ってそのままアマチュア無線3級の試験に挑んだのですが、無線工学で1問足りず見事に落ちました。。。
カタオカ
同じ試験を受けてた小学生の女の子は合格してた・・・
くやしぃぃぃぃ!!!
出題範囲が似ているとはいえ、さすがに過去問ノータッチだと無理なようです。
3級同時合格狙ってる方は、私の二の舞にならぬよう余裕を持った勉強スケジュールを組みましょう・・・涙
ついでにハムフェアを覗いてきた
せっかく年に1度のハムフェアが開催されていたので、入場料を払って入ってみました。
カタオカ
ひとことでいうと 「オジサンたちのコミケ」
ものすごい熱量を感じました。
無線の世界、深い・・・・。
ドローンFPV関連のブースは私が見回った限り皆無でしたが、無線の仕組みやイメージをつかむ上では非常に有意義でした。
面倒な免許証申請手続き
前述したとおり、今回の私の受験場所は日本無線協会事務所ではない出張形式だったため、免許証申請は試験当日中にできません。
したがって後日自分でやる必要があるのですが、これが結構面倒。
カタオカ
郵便局で振込手続きしたり書類発送する上に
手数料など細々した支払いが発生するのでちょっとストレス。
特段の理由がなければハムフェア・KANHAMでの当日受験は選ばなくても良いかなーと思いました。
アマチュア無線4級 免許証届く!
9/2に免許証申請書を発送してから約2週間後の9/14。
ついに免許証が届きました!うっすらと富士山のホログラムが入っております。
カタオカ
まだこれでドローンFPV飛行ができるわけではありません。
「開局申請」という手続きをする必要があります。
色々書類を揃えねばならないので腰が重いぜ・・・。
まとめ
振り返ってみると試験勉強の大変さよりは、各種書類手続きが多すぎて疲れました。
また、無線のメカニズムを完全理解したというよりは、答えを覚えて合格した感があるので、ちょっと消化不良気味です。
まぁとりあえずFPV飛行に必要な最低要件の4級に合格したからよしとしましょう!
今日の一句
”手続きが 多くて疲れる 無線道”
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